宿泊客の感染に備え訓練 松江・玉造温泉

感染の疑いがある宿泊客の情報を森野修一支配人(左)に報告する高永佳明副支配人=松江市玉湯町玉造、長楽園
 新型コロナウイルスの感染拡大に備え、玉造温泉(松江市玉湯町玉造)の各旅館が、施設内で患者が発生した場合の対応計画を策定し、訓練を進めている。9日は長楽園(同)であり、従業員が宿泊客の症状把握や消毒作業の手順を確認し、安心して利用できる温泉街を目指して、備えを徹底した。

 訓練は宿泊客に感染の疑いがある症状が出たとの想定で実施し、約30人が参加。フロントの担当者が体調不良を訴える宿泊客役から内線電話を受け、38度以上の発熱とせき、味覚障害の症状を聞き取った。別の従業員がマスク、手袋、ゴーグル、かっぱを着用して部屋を訪れ、問診票や体温計を手渡し、現場責任者の副支配人が電話で渡航歴や館内施設の利用状況を聞き取った。

 自動販売機やエレベーターのボタンを消毒し、濃厚接触した可能性のある他の宿泊客や従業員を調査した上で保健所に連絡。救急隊が到着してから患者を運び出す際の対応も確認した。

 初めての訓練を終え、森野修一支配人は「訓練を重ね、対応を体に浸透させていきたい」と話した。玉造温泉では、地元旅館組合加盟の全16旅館が個別に対応計画を策定済み。

2020年7月10日 無断転載禁止