避難者へのコロナ対応確認 島根県原子力防災訓練

自家用車で訪れた住民役(左)に対し、新型コロナウイルスの感染が疑われる症状の有無を聞き取りする訓練参加者=安来市穂日島町、中海ふれあい公園
 新型コロナウイルスの感染防止対策を初めて盛り込んだ島根県原子力防災訓練が15日、始まった。中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)の事故を想定し、放射線汚染状況のチェックとともに、避難した住民の健康状態把握の手順を確認した。

 大規模地震との複合災害により、島根原発2号機の原子炉注水機能が失われたとの想定。この日は県と中電の関係者計42人が参加し、5~30キロ圏(UPZ)の住民が避難時に立ち寄る避難退域時検査会場の中海ふれあい公園(安来市穂日島町)で実施した。

 訓練では、自家用車で訪れた住民役に対し、防護服姿の検査員が車に乗車したまま体温を計測できるカメラで発熱の有無を調べ、コロナ感染の疑いがあるかどうかを聞き取り。専用機器で車両の放射線汚染状況も検査し、除染作業の流れを確認した。

 最初に車両を検査し、続けて健康確認する逆パターンの対応も訓練。県原子力防災対策室の佐藤淳室長は「新たにコロナ対応が必要になったがスムーズにできた」とした。一方、コロナの疑いのある人が出た場合、感染の有無を調べる検査の手段、人員体制はまだ決まっておらず「関係機関と協議し、なるべく早くまとめたい」と述べた。

 訓練はこの日を含め3日間実施し、28日に初動対応、31日には5キロ圏(PAZ)の住民避難時の感染防止対策の訓練がある。

2020年10月16日 無断転載禁止