学校賞
第14回しまね小中学生新聞コンクールは「5W1Hは魔法の言葉」をテーマに開催し、小学校113校、中学校25校から合計3771点の新聞が寄せられました。団体での取り組みが光った学校に贈る「学校賞」は小学校、中学校各5校に決まりました。受賞校の声と、毎年全校で新聞作りに挑み、3年連続6回目の受賞となった津和野町立津和野中学校の取り組みを紹介します。
津和野中学校(島根県津和野町町田)は3年連続6度目となる学校賞受賞です。毎年度、全校で新聞作りに挑戦し、新聞教室の受講や記事を授業で使うなど教育に新聞を活用するNIEに力を入れています。
本年度、1年生は町歩きでの地域調査、2年生は東京への修学旅行、3年生は職業体験をテーマに新聞を作成しました。地域住民への取材や調べ学習で感じ、学んだことを分かりやすく伝えようと心がけました。
入選した3年生の服部恭佳さん(15)は、子どもたちの表現活動をサポートする「芸術士」の仕事を職業体験で学び、まとめました。芸術士とは何かを知ってもらえるよう、毎週読む新聞を参考に、分かりやすい見出しを考え、一日の動きを図解しました。「目を留めてもらえるよう、見やすさを意識しました。新聞で多くのことを伝えたいです」と話しました。
佳作に入った2年生の山本輔(たすく)さん(13)は、旧日本軍が秘密戦の遂行のために設置した川崎市にある第九陸軍技術研究所(登戸研究所)を訪れた経験を題材にしました。記事を書く際に心がけたことは、戦争に関わった人を否定しないこと。「当時の人の考えや事実を書いて伝えようと気を付けました。戦争への新しい見方を見つけることができました」と振り返りました。
1年生の楠真里杏さん(13)は、津和野藩の絵師で「津和野百景図」を描いた栗本格斎の生涯をまとめました。新聞教室で講師役の記者から学んだ、冒頭で読者を引き付けるための要旨を書く「リード文」を意識したそうです。「教わった通りに書いたら上手に仕上がりました。毎朝読む新聞もリード文を意識して効率良く読めるようになりました」と話しました。
同校は2019年から6年間、「NIEチャレンジ校(実践指定校)」として、新聞の無償提供を受けて日々、実践を重ねました。澁谷淳一郎教頭は「新聞作りを通して思ったことを言葉と文字で発信する力が付いてきています。個性を生かした面白い紙面ができており、これからも生徒独自の表現力を育てられるような新聞作りを目指します」と成果を語りました。
小学校
自分が興味をもって体験したり、見学したり、調べたりしたことを新聞にまとめました。学年に応じて、読む人により伝わるよう、見出しや写真や図を活用してレイアウトを工夫して仕上げました。今後も、相手意識を持ちながら表現し、発信する力を身に付けてほしいと思います。(校長・山﨑創)
各学年とも、学習したことを基に、読み手を意識したレイアウトを工夫しながらまとめました。限られた紙面の中に、学んだことをどのようにまとめると分かりやすいのかなど、新聞作りを通し、学年に応じて表現する力を高めてほしいと思います。(校長・三原久義)
5年生は出前新聞教室を受講し、総合的な学習の時間で取り組んだ「幸せの追求」の成果を新聞にまとめました。学習を通して考え、感じたことを読み手を意識しながら表現し、レイアウトを工夫しました。関わった方々に喜んで読んでいただき、伝えることの喜びや素晴らしさを体験できました。(校長・山本薫)
生活科の学習、石見銀山学習、社会見学などのまとめとして、新聞作りに取り組みました。子どもたちの「伝えたい気持ち」であふれた新聞ができました。情報を整理し、紙面の工夫を行うことで、学年が上がるにつれて、思考力、表現力が向上していると感じています。(校長・竹下和宏)
修学旅行で訪れた広島での被爆体験の学習や、外国の方へのインタビューを通して学んだことを記事にしました。 実際に見て、聞いて、感じたことを自分の言葉でアウトプットすることで、平和についてより深く考えることができました。伝えることの大切さをこれからも学び続けたいです。(校長・瀬戸洋)
中学校
1年生は、出雲の魅力を歴史、文化、自然などの視点から、体験活動や調査したことをまとめました。2年生は修学旅行で訪れた京都と出雲を比較して感じたことをまとめました。今後も自分の考えをまとめる力や表現力を育成していきたいと思います。(校長・安達直幸)
1年生は福祉体験、2年生は修学旅行、3年生は職場体験などの体験的な学習を新聞にまとめる取り組みを通して、自分の言葉で整理し、他者に伝える力の育成を図ってきました。今後も、生徒が社会と主体的につながりながら学びを深めていけるよう、この実践を充実させていきます。(校長・兒玉浩二)
本年度は全校生徒が「戦後80年」をテーマに取り組みました。図書館資料で調べたり、家族に取材したりしながら、テーマを深く掘り下げることができました。新聞制作を通して、調べたことや自分の考えを分かりやすく表現する力が育っています。(校長・山岡修子)
1年生は地域調査、2年生は修学旅行、3年生は職場体験をテーマにした新聞作りを行いました。自分が感じたことや学んだことを、紙面から伝わるよう工夫してまとめました。新聞作りを通して、伝えたいことを簡潔にまとめ、考えを分かりやすく表現する力が育っています。(校長・原屋定道)
未来創造科を中核として、各学年が体験や探究の成果を新聞で発信する取り組みを継続しています。読み手を意識した表現は本校の伝統となり、学びを深める力につながっています。2年ぶりの受賞を今後の発展へ生かします。(校長・大島悟)