地下から湧き出た温泉の湯けむりが立ちこめている。年間400万人以上の観光客が訪れる群馬県草津町の草津温泉。温泉街の中心には、高温の湯を地表で冷ます設備「湯畑」が広がる。
広大な湯畑を前に、案内人の川口正昭さん(66)が語り始めた。
「観光客が知らない、もう一つの草津を見に行きましょう」
全国有数の温泉地の裏側には、ハンセン病患者に関する“負の歴史”があった。劣悪な環境で監禁され、患者の4人に1人、23人もが死亡した懲罰施設「重監房」、本人の意思に反して行われた妊娠中絶、「命カエシテ」と刻まれた碑の意味は―。
町を1日かけて巡り、埋もれた歴史をひもといた。(共同通信=赤坂知美)
▽説明板から削除された記述
古来、草津温泉には湯治を目的に多くの人が集まってきた。町が発行...













