走り続け、書き続け、考え続けた。陸上男子長距離の伊藤蒼唯(22)は無名だった出雲工業高時代から、駒沢大で学生トップクラスの選手に成長した。今春、実業団の富士通に加入。競技人生を一歩一歩踏み固めながら「走る意味」を問い続ける。

(interviewer・森山郷雄)

#(中)箱根デビューで衝撃の区間賞
#(下)強豪・富士通から目指す道

 「伊藤さんの中学時代のノートを見せてもらえませんか」

 出雲工業高から駒沢大に進み、大学三大駅伝で活躍した伊藤蒼唯(22)の実家(出雲市)には、今でも陸上の長距離種目で伸び悩んだ島根県内の中学生が成長の糸口を求めて訪れる。ノートとは、...