来年は芥川龍之介の死後100年になる。1927(昭和2)年、35歳での自死であった。特に理由があるわけではないのだが、最近、彼の短編を読み返してみた。昔、好きだった「トロッコ」という小説も読み返し、その時の思いがよみがえってきた。

 よく知られた短編だが、おおよそこんな話だ。近所で始まった軽便鉄道敷設工事のトロッコに乗りたくて仕方がなかっ...