米首都ワシントン・ホワイトハウスの大統領執務室で、トランプ氏と向かい合った高市早苗首相は緊張しているようだった。3月19日(現地時間)に行われた日米首脳会談。英語で冒頭のあいさつを試みるも、声量が小さく現場では聞こえない。衆院選圧勝で「世界で最もパワフルな女性」(英エコノミスト誌)と評された力強さはなかった。

 途中でトランプ氏にジェスチャーで、通訳を使って良いかと伝達。トランプ氏は「もちろん。素晴らしい通訳がいる。シンゾーと長い間、一緒だった」と応じた。

 今回の通訳は、故安倍晋三元首相の通訳を務めた高尾直・外務省日米地位協定室長が担っていた。

 トランプ氏の気遣いにより場は和み、首相は調子を持ち直す。意を決したように椅子から乗り出し、目を見開いてこう強調した。

 「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだ」

 会談前、政府内に...