出雲市内で新型コロナウイルスの感染者数が拡大していることを受け、島根県の丸山達也知事が27日、出雲市の飯塚俊之市長とオンラインで会談し、大型連休中の5月2、6両日に市内の公立小学校を休校するよう要請した。飯塚市長は一律休校を実施せず、各学校の判断に委ねる考えを示した。
島根県は25日に出雲市へ休校を要請。27日の会談では、丸山知事が「7~12歳(小学生)の感染が広がっている。より感染力の強いBA2への置き換わりが顕著で、さらに拡大すると医療提供体制に負荷が生じる」と述べ、あらためて休校を求めた。
これに対し、飯塚市長は「感染経路を一つでも断ち、調査機能に余力を持たせていくことが重要」と丸山知事の危機感に理解を示しながらも、休校については「積極的に検討するよう、各学校長に通知した」と説明。一斉休校に応じなかった理由について「子どもたちの学びの機会を確保することを重視した」と述べた。
市は26日に各校に感染状況をみて休校を判断するよう通知した。市教育委員会の担当者は取材に対し「各校区で感染状況は異なり、今後の動向も変わる可能性がある。検討途中の現時点では(休校する学校や校数などの)公表を考えていない」と説明した。
(白築昂)













