松江市西川津町の島根大でこのほど、尚絅大(熊本市)の柳田紀代子教授(観光学)が「くまモンから考えるダイバーシティ」と題して講演した。参加者約80人が女性の活躍推進や熊本県のキャラクター「くまモン」のブランド戦略を学んだ。
柳田教授は熊本県庁に入庁後、くまモン担当課長を務めるなど観光や地域振興の分野に深く携わった。在職中に大学院で公共政策を学び、現在は尚絅大の教授として「くまモン学」などを通して海外進出や経済効果について教えている。
講演ではくまモンの交流サイト(SNS)展開や、熊本に関する商品への利用料を無料にしたことが人気の背景にあると指摘した。熊本地震の復興にも携わるなど社会の結束力にも影響し、多様性(ダイバーシティ)を考える上で重要だとした。
講演後、くまモンと島根県の観光キャラクター、しまねっこが登場し会場を盛り上げた。島根大生物資源科学部3年の清水こころさん(21)は「くまモンのデザインなど背景を知ることができて面白かった。かわいかった」と話した。
SAN’INダイバーシティ推進ネットワークと島根大などが主催し開いた。(黒崎真依)












