「しまねっこ号」で島根に来るにゃ-。島根県の観光キャラクター「しまねっこ」を描いたフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の航空機が6日、お目見えした。
「しまねっこ」デビューとFDAの就航がいずれも2009年度だったことを縁に、県が1120万円をかけてネーミングライツ(命名権)を取得し、機体にラッピングを施した。
機体には、温泉に漬かったり、パイロットと整備士の制服を着用したりしたしまねっこをデザイン。機内のヘッドレストカバーにもあしらった。
しまねっこが航空機のデザインとなるのは初めて。同機は、全国16の地方空港で1日最大8便運航する。
出雲市斐川町沖洲の出雲空港であった式典で、丸山達也知事は「愛(あい)嬌(きょう)あるキャラクターを生かし、島根を全国の路線でPRしたい」と強調。FDAの楠瀬俊一社長は「地方同士の交流と活性化につながることを期待したい」と述べた。
しまねっこ号は同日、静岡から出雲に到着した後、名古屋へと出発した。
搭乗者には記念品が配られ、静岡便で出雲に着いた静岡市清水区の銀行員下元郁さん(57)は「機体を見てすぐにしまねっこと分かった。かわいい姿を写真に撮った」とうれしそうに話した。
(佐藤一司)