愛犬が茶褐色のものをなめた現場を指さす川津幸寛さん=雲南市三刀屋町三刀屋
愛犬が茶褐色のものをなめた現場を指さす川津幸寛さん=雲南市三刀屋町三刀屋

 雲南市三刀屋町の三刀屋川河川敷付近で3月、飼い犬が散歩後に死ぬケースが相次いだ。判明しているのは少なくとも4匹で、道端に落ちていたものをなめたり、くわえたりしていたという情報があるが、死との因果関係は不明。雲南保健所が死骸を回収して死因を調べるとともに、散歩中の拾い食いに注意するよう呼びかけている。

 河川敷が愛犬の散歩コースという近くの川津幸寛さん(84)は3月21日に愛犬を散歩。茶褐色のものをなめていたため、リードを引っ張り引き離したという。翌日に死んでいるのを見つけた。

 河川敷の近くに住む陶山佐知子さん(58)も同22日に愛犬を失った。午後4時半から1時間ほど河川敷などを散歩し、帰宅後にペットの体調が急変。陶山さんが確認すると、何かを吐いていた。落ちている物に興味を示すことがあり、この日は散歩中に銀紙のような物をくわえていたという。

 県薬事衛生課などによると雲南保健所の職員が飼い主への聞き取りをしている。また、土葬されていた死骸1体を回収し、専門の検査機関で死因を調べているという。判明時期のめどは立っていない。

 今も散歩コースを歩いて元気だった愛犬を思い出すという川津さんは「愛犬は家族の一員。早く原因を突き止めてほしい」と願っている。 (福間崇広)