▽奏上は一字一句を丁重に

 表記方法は「宣命書き」

 

 現代の祝詞(のりと)のあらましを述べておこう。

 

〔一、祝詞の種類〕

 次のさまざまな種類と呼び名がある。

 (ア)祝詞 神社や地域、家庭の中などの一般的な祭りにおいて、神職ほかが奏上(そうじょう)するもので、狭義の祝詞。神社で、氏子総代の代表が神前に奏上する場合は、祈願詞と呼ぶ。

 (イ)御告文(おつげぶみ) 宮中祭祀(さいし)において、天皇陛下が神祇(じんぎ)をお祭りなさる際に、みずから奏上なさるもの。皇太子殿下をはじめ皇族の場合は、告文(つげ...