土日曜日に働く世代に新型コロナウイルスワクチン接種の機会を提供するため、鳥取県日野町の夜間接種が16日、地元の公立日野病院で始まった。30~50代を中心に132人が受け、ニーズの高さをうかがわせた。2回目は8月6日。
集団接種を土日曜日に限定する町が、住民要望に応じ、午後6時~8時半に特別枠を設定。事前予約した希望者が25人前後の5グループに分かれ、検温や問診後、接種に臨んだ。
県西部地区の感染拡大を受け、会場では医師や看護師、町職員ら22人がフェースシールドやガウン、医療用手袋を着用。健康観察を強化するなど万全の感染予防対策を講じた。
会社員の青砥功さん(58)は「土日曜出勤もあり、金曜日の夜間接種は仕事を休む必要もなく、非常に助かる」と歓迎。住田秀樹・町健康福祉課長は「昼間の接種が困難な人もおり、予想以上の反響があった。今後も柔軟に対応したい」と話した。
町の接種対象者は2788人。
(山根行雄)













