フィギュアスケートの演技の合間に、リンクに投げ込まれた選手へのプレゼントや花束を回収する小さなスケーターたちがいる。「花束スケーター」、「フラワースケーター(フラワーガール)」などと呼ばれ、トップ選手には経験者も多い。だが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、日本のほとんどの会場では花束の投げ込みが禁止となり、こうしたスケーターたちも姿を消した。今年1月に開かれたアイスショー「名古屋フィギュアスケートフェスティバル(名フェス)」では、4年ぶりに花束スケーターを復活。そこには、どんな思いが込められていたのか。選手や関係者に話を聞いた。(共同通信=品川絵里)

 

 ▽憧れの選手と同じ時間、空間を共有し、スケートにのめり込...