最近の選挙の現場は荒れている。「カス」「きしょいんじゃ」「地獄に落ちろ」。2月の衆院選や大阪府知事・市長の出直しダブル選の街頭演説では、候補者をののしったり、挑発したりする人たちの姿が目立った。

 日本維新の会の候補者に対しては、大阪都構想やダブル選を批判し、保守色の強い自民党や参政党の候補者には外国人に差別的だと激しく抗議。陣営のスタッフや警察官らともみ合いになる場面もあり、聴衆の中には「演説が聞こえない」と怒鳴る人や、過激な言動に眉をひそめる人々がいた。

 日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は5月、記者団に「表現の自由と、場を壊す行為は違う。演説を聞く権利の妨害だ」と表明した。選挙運動を妨害する行為の規制について超党派で議論し、来春の統一地方選までの法整備を目指すという。

 候補者への抗議活動は、正当な運動なのか、そ...