山陰の選挙

高見 康裕 氏

高見 康裕 氏たかみ やすひろ
肩書き 元島根県議
出身 出雲市出身
政党 自民党、公明推薦
現新 新人
年齢 41歳
最終学歴 東京大大学院公共政策学教育部修了
住所 出雲市高岡町
選挙事務所 出雲市塩冶有原町
最終更新日:2021年10月18日

第一声要旨

現場主義で声を国政に
 竹下亘先生がつないできたふるさと創生の重いバトンを前に進めることが私に課せられた一番の使命だ。

 地方が元気にならなければ、日本が元気にならない。新型コロナウイルスで経済は大きなダメージを受けた。影響の大きさは東京も島根も同じだ。地方の実情を政府に伝え、国政に反映させる。

 石見地方ではこの4年間で3度も江の川が氾濫(はんらん)した。災害が来るたびに人口減少に拍車がかかる地方の実情を目の当たりにした。災害対策も強化しないといけない。

 島根2区はほとんどが中山間地域だ。漁業、農業、林業、製造業、建設業など地域経済と雇用を支える地場産業を応援する。若者が将来の見通しを持って住み続けられる島根をつくりたい。モットーは現場主義だ。前例や経験だけで判断せず、現場に足を運び、皆さんの声を国に届ける。

候補者の横顔

妻子のエールで気合

 8月、闘病中だった竹下亘氏の東京都内の自宅に招かれ「ふるさと創生をど真ん中に(据えて)、頑張ってくれ」と小声で激励された。もう指導を仰ぐことはできないが、メッセージを心に刻み、選挙戦に臨む。

 都会に憧れ、中学卒業後に東京の高校へ進学。東京大大学院、社会人を経て人と人のつながりが強い島根の魅力に気付き、Uターンした。「地方が元気でないと、日本全体が元気にならない」が持論だ。

 県議を経ての国政挑戦に周囲から、今後のステップアップを期待する声もあるものの「個人の役職は、県民や国民の幸せに直接関係しない」と気にするそぶりはない。

 「決めたことなら全力で応援する」と子育てをしながら支えてくれる妻の麻佑子さんを「戦友」と表現する。妻と、1男1女の「頑張って」のエールで気合を入れる。広い選挙区で顔を売る中、家族で斐伊川沿いの河川敷を散歩するのがたまの息抜きだ。

 結果を恐れない楽観的な性格は、物事を成し遂げる過程で努力を惜しまない姿勢からくる。「今できることに全力を尽くす」と、街頭での訴えに声をからす。41歳。

政策アンケート

(1)感染症対策

【問1】新型コロナウイルスの流行「第6波」の備えとして最優先に進めるべき対策は何か。問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問2】問1の回答理由は。国の感染症対策の評価や政治に求められる役割は何か。

「医療機関との連携強化」

 第6波がいつ来るのか、症状や規模などの予測は不可能で日々の変化に素早く、的確な対応が必要だ。感染者の診察や入院、在宅診療体制の確保、3回目以降のワクチン接種体制など、医療機関との連携を今ある医療体制の下でいかに組み立てるのか、再シミュレーションして充実を図る。個々の感染症対策の再徹底も必要だ。

(2)経済政策

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】コロナ禍で疲弊した経済の立て直しに最も必要な政策は何か。
【問2】問1の回答理由は。コロナ後を見据え、山陰経済の持続可能性を確保するために必要なことは何か。

「挑戦する企業への支援」

 影響を受けた業界や企業への支援に加え、早急な立て直しが必要。企業にはコロナ後に迎える新しい世界への順応が求められる。IT化が進み、人々の価値観も変化する中、それを見極め、乗り越えようとする業界や企業に対する支援は欠かせない。変化に機敏に反応し、挑戦する業界や企業への支援が山陰経済をけん引する。

(3)東京一極集中是正

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】何を重視して、東京一極集中の是正に取り組むか
【問2】問1の回答について、具体的にどのような過程で一極集中の是正を進めていくか

「地域を愛する教育」

 地域を愛する子どもたちを、学校と地域全体で地道に育て、将来地域に尽くしたいと思う子どもたちを一人でも多く増やす教育を充実させる。志を持った若者が帰ってくる地域が生き残れる。地域の将来はそんな彼らにかかっている。地域の祭りや共同体の活動など、大人が真剣に地域を守ろうとする姿を見せることが必要だ。

(4)原発再稼働

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】中国電力島根原発2号機の再稼働に賛成か、反対か。
【問2】問1の回答理由は。エネルギー政策の展望をどう考えているか。

「地元了承の上で賛成」

 電力が国民の暮らしと経済を支えている。IT化が進めば、需要はさらに高まる。冷暖房には電力が欠かせず、電力不足は生死に直結する問題だ。不安定な自然エネルギーを補完するためにも、今の科学技術力では電力を調整する火力発電と、ベースとなる原子力発電は欠かせない。地元の理解を得た上で安全な施設の稼働は必要だ。

(5)防災インフラ

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】頻発する災害で取り組むべき対策は何か。
【問2】問1の回答理由は。国が進める国土強靱(きょうじん)化対策への評価は。

「地域の将来像の検討」

 災害被害を受けた地域や受ける危険性の高い地域で、問題を丹念に整理した上で地域の将来像の検討を早急に進める。小さな拠点構想との整合性を持った防災整備計画を、国の国土強靱化対策に合わせて推進する。防災意識の向上と必要な整備の推進には、地域の人々の災害に対する共通認識と一体となった取り組みが不可欠。

(6)外交・安全保障

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】対東アジア外交について最優先すべきことは。
【問2】問1の回答理由は。山陰から選ばれる議員として取り組むべき外交政策は。

「毅然とした外交姿勢」

 日本は今まで培ってきた秩序を維持し、普遍的価値を重視した国であることを内外に示し、毅然(きぜん)とした姿勢で外交に臨もうとすることが重要。日本のスタンスに共感する国々との連携をしっかり高めた上で東アジア外交に取り組むことが、問題解決につながるものと思う。法整備など必要な対策を早急に備えておくことも重要だ。

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