山陰の選挙

湯原 俊二 氏

湯原 俊二 氏ゆはら しゅんじ
肩書き 党鳥取県連副代表
出身 米子市出身
政党 立憲民主党
現新 元職
年齢 58歳
最終学歴 早稲田大社会科学部卒
住所 米子市彦名町
選挙事務所 米子市米原5丁目
最終更新日:2021年10月18日

第一声要旨

若者が希望持つ政治に
 安倍・菅政権下の9年間は金持ち優先の政策ばかりで、多くの国民の生活は苦しくなった。実質賃金は目減りした。親の所得の低さが子に連鎖し、固定化し始めている。

 森友、加計学園問題など、不祥事も後を絶たなかった。桜を見る会問題では時の首相が118回もうそをついた。国民は誰を信じればよいのか。

 2012年に落選してから3200日余り、朝夕に街頭で訴え続け、地元を歩いた。地域は疲弊し厳しくなったとの声が多い。耕作放棄地や空き家が増えた。米価は下落し、稲作農家は大変だ。戸別所得補償制度を復活させ、農家を守りたい。

 若者は非正規雇用者が多く、家庭を持ちたくても持てない人が増えている。強い者がより強くなるような政治を許してはならない。次代を担う若者が将来に希望が持てないような政治を変える。

候補者の横顔

朝夕の街頭演説日課

 2012年の衆院選で落選してから9年間、朝夕の街頭演説を重ねてきた。日数にして約3270日。もう日課となっている。

 政権批判を繰り返すうち自然とボルテージが上がる。声をからしたところに高校生が飲み物を差し出してくれたことも。「若者が政治に関心を持ってくれたのかな」と頼もしさも感じている。

 耕作放棄地の増加、山林の荒廃、商店街の衰退に心を痛める。第2次安倍政権で地方の疲弊が進んだと指摘。専業農家に生まれただけに、農への思い入れは人一倍強い。政権交代で、自身が政権与党の衆院議員だった際に推し進めた農業者への戸別所得補償制度の復活を目指す。

 家庭では優しい父親で、高校生の長男と次男から学校の話を聞くのが何よりの楽しみだ。それでも「ニュースで与党議員が都合の良い主張をする姿を見つけると、つい反応してしまう」という。

 妻の裕子さん(47)からは「また批判ばかり」と諭されるが「おかしいことはおかしい」と譲らない。そんな家族に、自身が国会で提案する様子をテレビで見せられるよう、返り咲きを誓う。当選1回。58歳。

政策アンケート

(1)感染症対策

【問1】新型コロナウイルスの流行「第6波」の備えとして最優先に進めるべき対策は何か。問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問2】問1の回答理由は。国の感染症対策の評価や政治に求められる役割は何か。

「臨時の仮設医療施設」

 第5波では感染爆発、医療崩壊により、医療を受けられない医療難民・困難者が全国で13万人以上にもなり、数百人が医療を受けられず亡くなったため、臨時の仮設医療施設が必要だ。自民党政権の対応は後手に回り、国民の疑念、疑問、不安に正面から答えていなかった。説明を尽くす政治にしなければならない。

(2)経済政策

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】コロナ禍で疲弊した経済の立て直しに最も必要な政策は何か。
【問2】問1の回答理由は。コロナ後を見据え、山陰経済の持続可能性を確保するために必要なことは何か。

「生活困窮者への支援」

 山陰経済の中心は農林水産業と中小零細企業が担っている。しかし、今の自民党政治は地方創生というスローガンばかりで実際の支援策はなく、地方は衰退の一途だ。このままでは米価が下がり、稲作農家は赤字で営農できなくなる。稲作農家への戸別所得補償制度を復活し、中小零細企業の社会保険料負担を軽減すべきだ。

(3)東京一極集中是正

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】何を重視して、東京一極集中の是正に取り組むか
【問2】問1の回答について、具体的にどのような過程で一極集中の是正を進めていくか

「自治体へ権限財源移譲」

 長年の自民党政権が東京一極集中の国づくりをしてきてしまった結果が今日だ。地方のまちづくりも東京・霞が関や国会議員を通さないと、できないようにしてしまった。これからは地域の自治体にまちづくりの権限や財源を移し、独自でできるようにすることが出発点だ。

(4)原発再稼働

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】中国電力島根原発2号機の再稼働に賛成か、反対か。
【問2】問1の回答理由は。エネルギー政策の展望をどう考えているか。

「鳥取県側の理解が必要」

 事故が起これば鳥取県に放射性物質が流れる可能性がある。原発に頼らない社会を目指す。地熱や海流を利用した自然再生エネルギーを促進すべきだ。蓄電技術を進め、電力消費の少ない時に蓄電し、ピーク時に使い、発電量を少なくする。再生可能エネルギーの割合は2030年に50%、50年に100%とするのが目標。

(5)防災インフラ

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】頻発する災害で取り組むべき対策は何か。
【問2】問1の回答理由は。国が進める国土強靱(きょうじん)化対策への評価は。

「地球温暖化対策」

 集中豪雨は地球温暖化によるものだと考えているため、二酸化炭素の排出量を削減しなければならない。われわれのライフスタイルも、そのような視点で見直していく。全国で何十年に一度の災害が至るところで発生しており、公共事業では多額の費用がかかる。避難方法の向上など、ソフト面で対応すべきだ。

(6)外交・安全保障

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】対東アジア外交について最優先すべきことは。
【問2】問1の回答理由は。山陰から選ばれる議員として取り組むべき外交政策は。

「北朝鮮への対応」

 拉致やミサイル開発問題に優先して対応しなければならない。圧力だけでなく、対話を求めていくべきだ。中国にもっと働き掛けて、対話への糸口を見つける必要がある。したがって、敵基地攻撃能力の保有と声高に言っては逆効果になる。あくまでも外交力や経済面で対応することが重要だ。

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