江戸時代に相当な流行をみながら、近代に入り姿を消してしまった巡礼がある。六十六部廻国(かいこく)、単に六部(ろくぶ)と呼ばれるものである。

 この巡礼がユニークな点は大きく二つある。一つはその名...