排水機場の能力について説明を受ける松江分地区の住民=出雲市斐川町三分市
排水機場の能力について説明を受ける松江分地区の住民=出雲市斐川町三分市

 自分たちが住む地域の地形を知り防災意識を高めようと、出雲市斐川町黒目の松江分(まつえぶん)地区の住民が17日、研修会を開いた。宍道湖西岸の同地区は7月の大雨で床下浸水や農地の冠水被害が出たことから、堤防や排水ポンプを見学し災害への備えを学んだ。

 大雨を受け、住民でつくる松江分自然環境倶楽部(持田進会長、60人)が、結成10年目の取り組みとして企画した。子どもを含む住民30人は、ごみを拾いながら五右衛門川と湖岸の堤防を移動。途中、大雨で崩れた堤防の仮復旧の状況などを見て回った。

 同地区は、平常時でも農地が宍道湖の湖面より約90センチ低いため、機械を使い河川の水を排水している。

 新三分市排水機場(同町三分市)では、市職員から1台で小学校の25メートルプールを1分でいっぱいにする能力を聞いた参加者は驚いた様子。設備の老朽化から2028年度を目標に新排水機場の建設が計画されていることに対し、「集中豪雨の規模や回数が増えている。計画を前倒ししてほしい」などの意見が出た。

 地区は毎年1センチほど地盤が沈下しており、持田会長(78)は「有事に住民が適切に避難できるよう、隣接地域にも呼び掛け地域の地形や排水態勢の理解を深めたい」と話した。 (三原教史)