日本は中国東北部の満州を支配し、大量の移民を送り込む。理想的な統治の下での平和な生活を意味する「王道楽土」がうたわれた。しかし、強引な移民計画と現地の人々への抑圧がひずみを生み出していった。

 東京都多摩市に満州で死亡した開拓移民の慰霊碑「拓魂碑」がある。1963年に建立された。

 その25年前、38年に雑誌に掲載され...