<短歌>

 ◇歌林短歌会(松江市)

黄金なす稲穂の珠と稔るをば想ひてつけし孫の名美珠穂 西  基宜

鬼灯のはみ出すほどに描かれし猛暑見舞の友の絵手紙 山田 雅子

長崎の九十二歳岡さんの核廃絶の声凛として 大西 俊江

八月の土手に笑むごと咲きてゐしかはらなでしこ幼友らもとほし 酒井 悦子

漁船より降ろす義兄の精霊船暫したゆたひ沖へと向かふ 室〓(崎の大が立の下の横棒なし) 和子

観客の居ない...