合格証書や免状を手に、さらなる飛躍を誓う柴田舞花さん(左)、森田夢花さん=米子市博労町4丁目、米子工業高校
合格証書や免状を手に、さらなる飛躍を誓う柴田舞花さん(左)、森田夢花さん=米子市博労町4丁目、米子工業高校

 米子工業高校(米子市博労町4丁目)の3年生女子2人が、国家資格の第3種電気主任技術者(電験3種)と水質関係第4種公害防止管理者(水質4種)にそれぞれ合格した。電気設備、公害防止の現場管理に必要な資格で、ともに社会人が主に受験し合格率10~20%台の難関。女子高校生の合格は珍しいという。

 電験3種は、電圧5万ボルト未満の電気設備の保安監督に必要な資格。電気工事に関する知識や回路を計算する「理論」「電力」「機械」「法規」の全4科目に3年以内に合格すると取得できる。2021年度の合格率は11・5%。

 合格したのは電気科3年の森田夢空(むあ)さん(18)。1年時は全て不合格で、2年時に理論科目に合格し、3年時の21年夏、残り3科目を受験した。夏休みは1日6時間の補習に加え自宅で約4時間、数学の基礎的計算や過去問題に取り組んだ。

 水質4種は、排水を出す工場の公害防止管理に必要な資格。環境問題の現状や汚水処理の工程などを問う「公害総論」「水質概論」「汚水処理特論」の3科目がある。21年度の合格率は22・5%。

 環境エネルギー科3年の柴田舞花さん(17)が「周りに誇れる資格を取得したい」と3年生になってから決意。大学の推薦入試やスキー部の活動と両立しながら、通学の列車内や学校の休憩時間を活用して勉強し、21年秋に受験した。

 米子工高では近年の合格者は男子ばかりで、女子は珍しい。足立誠司教頭(50)は「資格取得は現場を管理する立場に女性が進出するきっかけになる」と意義を強調した。

 JR西日本に就職する森田さんは「学んだ知識を現場で生かせるよう頑張りたい」と腕をまくり、島根大に進む柴田さんは「宍道湖、中海を研究し、教員になって環境教育を充実させたい」と青写真を描く。
      (柴田広大)