3年間世話した牛とともに、今後の活躍を誓う豊嶋亮良さん
3年間世話した牛とともに、今後の活躍を誓う豊嶋亮良さん

 農業を学ぶ高校生約9万人の学習成果や資格取得、技術、技能検定の合格などを得点化して顕彰するアグリマイスター顕彰制度で最難関のプラチナに倉吉農業高校(倉吉市大谷)3年、豊嶋亮良(あきら)さん(18)が認定された。2015年度の制度導入以来、県内では初の快挙。「誰も取っていないのでうれしい。努力すれば結果がついてくる」と喜んだ。

 アグリマイスター顕彰制度は、全国農業高校長会が実施し、前期(8月)、後期(2月)に認定。取得した資格や検定試験などの成績を独自換算し、シルバー、ゴールド、プラチナに分ける。2020年度は、前後期合わせて全国で1290人がアグリマイスターに認定され、うちプラチナはわずか64人だった。

 豊嶋さんは、動物の世話がしたいと同校生物科で酪農を専攻。同校がアグリマイスターの認定に力を入れており入学直後からプラチナを目指して資格取得に励んだ。

 2年時の12月に大学生レベルとされる難関の日本農業技術検定2級を取得、その後も農業全般の知識を問うFFJ検定、危険物取扱者試験などをパスし、今年2月下旬にプラチナに認められた。

 同校の牛舎で午前5時からある搾乳作業をこなしながら、資格試験2週間前には1日3~4時間、学校の休憩時間や寮での自習時間に猛勉強し、問題集を暗記するほど打ち込んだ。指導した秋山勝正主幹教諭は「どうすれば認定される点数に至るかを筋道たてて勉強していた」と努力をたたえた。

 2年時に県畜産試験場でインターンシップ(就業体験)をしてから和牛農家になるのが夢になった。卒業後は、県外へ進学し、和牛の飼育方法などについてさらに学びを深めるつもりだ。「一人前の農家になって消費者においしい肉を届けたい」と意気込んだ。 (柴田広大)