雪庇の上から中国山地の眺望を楽しむ登山客=島根県飯南町頓原、大万木山(飯南町観光協会提供)
雪庇の上から中国山地の眺望を楽しむ登山客=島根県飯南町頓原、大万木山(飯南町観光協会提供)

 島根県飯南町と雲南市、広島県庄原市にまたがる大万木(おおよろぎ)山(標高1218メートル)の山頂付近で、雪の塊が大きな波のような形となって尾根に連なる「雪庇(せっぴ)」が出現し、中国山地の冬の造形美が登山客を魅了している。3月中旬まで楽しめるという。

 雪庇は、稜線の雪が谷筋から風で吹き上げられることで、尾根からせり出すようにして固まることで成形される。豪雪や氷点下の寒さが続く年に、特に大きなものができるという。

 ブナ林に囲まれた山頂付近では、約200メートルにわたって登山道の尾根に雪庇が連なる。見学ツアーを開く飯南町観光協会の伊藤和栄さん(34)は「雪山の安全に十分配慮し、登った人にしか味わえない感動を楽しんでほしい」と呼び掛けている。