平和を願い鐘を鳴らす参拝者=浜田市三隅町芦谷、龍雲寺
平和を願い鐘を鳴らす参拝者=浜田市三隅町芦谷、龍雲寺

 ロシアのウクライナ侵攻から24日で1カ月。緊迫が続く中、浜田市三隅町芦谷の龍雲寺にある「平和の鐘」には侵攻以来、連日多くの参拝客が訪れるようになった。事態の早期収束と平和への願いを込め、今日も鐘が鳴る。

 鐘は、太平洋戦争の戦没者を追悼しようと1952年に同市港町の高尾山山頂に建てられた。地元住民の高齢化で山道の草刈りなど手入れが行き届かなくなり、訪問者も少なくなったことから2015年に龍雲寺に移された。

 24日は同市金城町七条の高齢者クラブ「七条寿楽会」のメンバー22人が訪れた。「世界が平和でありますように」などと声を出し、一人ずつゴーンと重厚な鐘の音を響かせた。岡本修治会長(83)は「祈りだけなら家でもできるが、鐘を鳴らし願いを形にしたかった」と話した。

 龍雲寺によると、侵攻が始まった1カ月前から鐘を鳴らす参拝者が増えたという。野原真承住職(52)は鐘を鳴らし、ともに平和を祈ることで、遠いウクライナの悲惨な状況も「人ごとではなく、自分事として捉えることになる」と強調。仏教の教えに基づき「心を込めて祈れば、その分だけ変化は生まれる」と願う。

 鐘は希望すれば誰でも鳴らせる。龍雲寺の動画サイト・ユーチューブでは、参拝客が鐘を鳴らす様子を撮影した動画も投稿する。
     (青山和佳乃)