国際社会が「100年に一度」(習近平・中国国家主席)の巨大な変化に揺れている。冷戦に勝利した後、長い対テロ戦争を経て「世界の警察官」の重荷に耐えきれなくなった米国。ソ連崩壊後、雌伏の時を経たロシアがその隙を突き、中国と組んで第2次大戦後の国際秩序や民主的価値に挑みかかる。攻守反転した「レコンキスタ(失地回復)の時代」。ウクライナ侵攻に至る歴史の逆流はいつ、どのように始まったのか。近年の重要事を取り上げ、今に連なる意味を海外の識者と読み解くことで、世界の「現在地」を探り、日本の進む道を考える。
冷戦に勝利した後「世界の警察官」の重荷に耐えきれなくなった...