世界遺産エリアに人々の暮らしが根付く大田市の石見銀山遺跡を調査しようと、筑波大大学院の金田郁也さん(28)が中核地域の大森町に移り住んだ。海外でリゾート開発された世界遺産を見たのをきっかけに石見銀山に興味を持った。住民の文化財を保護する意識の高さを調査、研究し、新たな視点で価値を発掘しようと奮闘する。

 金田さんは群馬県高崎市の出身。大学在学中にマレーシアの世界遺産・ジョージタウンに行き、ホテルの乱立や物価上昇の影響で地元を去る住民がいると知った。「その地に人が残ってこそ、建物や文化も残る」と世界遺産の負の側面を感じた。

 大学卒業後、...