「初宮詣(はつみやもう)で」や「お宮参り」と言うように、今日の「宮」は一般的に神社の代名詞である。

 奈良時代以前にさかのぼる古語の「ミヤ」には、「御屋」の意味があり、尊敬の接頭語であるミ(御)と建物を表すヤ(屋)の二語から成る。本来は天皇や皇族など貴人の住む宮殿の敬称であったが、のちに「神々の住まい」である本格的...