出雲市多伎町久村のクラフトビール醸造所「出雲多伎ブルワリー」が、美肌をテーマにした地ビール「美ビール」を開発した。町内特産のイチジクと、日本海の潮水から作った藻塩を使い、フルーティーな甘味と程よい酸味が特徴。今後、各団体や飲食店が関連商品を提供し、多伎町を美肌でPRする。
ビール開発は、出雲市多伎町を美肌エリアとして売り込もうと、旅館のはたご小田温泉、菓子製造販売の井山屋製菓、旅行企画のむすびや、スパイス専門店のu-spice、燻製(くんせい)製造販売のIZUMOAI、出雲多伎ブルワリーの地元6事業者が結ぶ「玉肌協定」の一環。玉肌とは玉のように美しく滑らかな肌を指し、地元の小田神社に祭られる豊玉(とよたま)姫の名前にも関連付けている。
クラフトビールは酵母をろ過しておらず、ビタミンB群が豊富で美肌に良いとされている。「美ビール」(330ミリリットル、1本700円)の藻塩は、むすびやが製造。今後、それぞれが美ビールに合うおつまみの販売や、旅行プランを計画している。
美ビールは出雲多伎ブルワリーの醸造所で購入できる。多伎に来てもらう呼び水にしたいと、町外やオンラインでの販売は予定していない。出雲ブルワリーの石田章代表は「美ビールを通じて多伎の魅力を発信したい」と話した。
問い合わせは出雲多伎ブルワリー、電話0853(77)2089。
(黒沢悠太)