かつて岡山ー出雲市駅を結んだJR特急「スーパーやくも」が復刻され16日、紫色の懐かしい車体が報道陣に公開された。車内放送でも、今はない電子音タイプの「鉄道唱歌」のチャイムが流れ、当時の旅行情緒を醸しだす。
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スーパーやくもは、やくもより停車駅を減らし、スピードを高めようと1994年12月に登場。2006年まで走った。淡い紫色を基調に、白と濃い紫色のラインを施したデザインが鉄道ファンの人気を集めた。
今回、スーパーやくものデザインに塗装された車体は4両。忠実に再現し、アルファベットで「SUPER YAKUMO」と赤い字を配した。今後、車両を増やし、3月16日以降は6両編成で運用。17日から上下4本で運行する。
22年が特急やくも運転開始50周年に当たり、旧国鉄時代のクリーム色をベースにした車両を復刻してきたJR西日本が、リバイバル第2弾で企画した。
復刻されたスーパーやくもは17日、岡山駅発の「やくも5号」が最初の便となり、米子駅では記念イベントがある。企画担当者でJR山陰営業部の足立智観光開発副室長は「知っている人も知らない人もスーパーやくものレトロな雰囲気を楽しんでほしい」と話す。
(佐野翔一)