世界的な人気作家、村上春樹さん(74)の新刊小説「街とその不確かな壁」が13日、発売された。長編小説は「騎士団長殺し」(全2巻)以来6年ぶりで、電子書籍も同時配信。版元の新潮社によると、初版は30万部。
 

 

 村上さんは1980年、タイトルの酷似した中編「街と、その不確かな壁」を文芸誌に発表したが書籍化はせず、失敗作と位置付けていた。インタビューに「きちんと決着をつけないといけないと思った。年齢を重ね、腰を落ち着けて人の内面を描きたくなった」と語った。

 新作は600ページ超の長編で3部構成。...