<短歌>

 ◇出雲青雲短歌会(出雲市)

山茱萸は春黄金花の名もありて春のさきがけ黄のあざやかに 今岡 仁子

五十年の運転辞めると決めたれど十日ばかりは迷いてむなし 瀬戸 幸枝

鉢植えの君子蘭が花芽出し部屋に入れたり縁に出したり 森山スエ子

物憂げに東の空の赤き月夜半の干し場に照らすを見遣る 花田 敦子

 ◇掛合町短歌会(雲南市)

野山越え弥生の風は吹き渡り背中いっぱい春の陽受くる 三浦 政恵

大根を櫛型に切り紐をつけ干し大根作ると軒下に吊るす 堀江日出子

病院の検査を受ける場所ごとに生れ日...