鳥取県日吉津村出身で国際的に高い評価を受ける画家、井田幸昌(ゆきまさ)さん(33)=神奈川県在住=の個展「パンタ・レイー世界が存在する限り」が米子市中町の市美術館で始まった。人や風景との出会いを力強く描いた絵画など65点が並び、来場者を魅了している。8月27日まで。
井田さんは「一期一会」を創作テーマに、人や物との出会いの一瞬一瞬に生じた感覚や記憶を作品に表現しようと試みている。ロンドンやスペイン、パリと各国で個展を開いてきたが、国内美術館での個展は今回が初めて。
代表作「ポートレート」シリーズは家族や友人、知人を描いた油彩画で目や耳、顔の輪郭といった細部が鮮烈に浮かび上がる。松江市の熊野大社を訪れ、着想したという日本の神を主題にした木彫作品や「最後の晩餐」を題材にした初公開の大作も目を引く。
井田さんは「丹精込めた作品をやっと故郷の美術館に展示できる」と感慨深げに話した。境港市上道町の専門学校生、小滝ちひろさん(23)は「強烈さと繊細さが一体になった作品ばかりで圧巻だった。山陰にとどまらない行動力にも勇気がもらえた」と目を輝かせた。
入場料は一般1300円、高校・大学900円、中学生以下無料。水曜休館。 (佐貫公哉)














