島根地方最低賃金審議会(会長・藤本晴久島根大准教授)が10日、2023年度の県内の最低賃金を、現行の1時間当たり857円から47円引き上げ、904円とするよう島根労働局に答申した。上げ幅は過去最大で、島根が含まれるBランクの目安として中央最低賃金審議会が示した40円を上回る引き上げ額で決着した。答申額の異議申し立てを25日まで受け付け、新しい最低賃金は10月6日に適用される予定。
審議は冒頭を除き、非公開で開かれた。複数の委員によると、労働者側は歴史的な物価高騰を踏まえた生活費維持の観点から、時給千円以上への引き上げが必要と主張。使用者側は...