原子力規制委員会による中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の審査が大詰めを迎えています。審査に正式合格すれば、中電は年内にも再稼働に向けた地元同意の手続きに入るとみられます。
2011年3月の東京電力福島第1原発事故から10年。原発の「安全神話」が崩壊する一方、菅義偉首相が50年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を表明し、原発の扱いが焦点となっています。
全国で唯一、県庁所在地に立地する島根原発をテーマにした大型連載企画「県都の原発」を始めます。原発と共存するリスクから目をそらさず、安全性、地域経済との関係、将来のエネルギー構成の在り方を読者の皆さんと共に考えます。
本日付の「大図鑑」特集に続き、9日付から第1部「西日本最初の原子の灯」を5回掲載し、立地の歴史をひもときます。
(原発取材班)