視点を変え、マイナスをプラスに考えることの大切さを語るカンニング竹山さん=松江市千鳥町、ホテル一畑
視点を変え、マイナスをプラスに考えることの大切さを語るカンニング竹山さん=松江市千鳥町、ホテル一畑

 社会課題に向き合う一助にしてもらう「Rethink(リシンク)フォーラム」が16日夜、松江市千鳥町のホテル一畑であった。お笑い芸人でコメンテーターのカンニング竹山さんが「自分らしく楽しむ視点」と題し、自身のマイナスを武器にして生きる極意を紹介した。

 竹山さんは、借金の取り立てに追われながら生活していた20代の経験を「キレる漫才」として披露したことが人生の転機だったと熱弁。マイナスな点をネタとしてプラスに変えたことでテレビ出演が増えたとし、「ダメだな、恥ずかしいなということを個性や武器にすることで、自分自身が楽になったり幸せになったりする」と語った。

 その後のパネルディスカッションでは、松江市の上定昭仁市長、松江市出身でぐるなび執行役員の西原史郎さんと観光について意見を交わした。

 竹山さんは、訪れた美保関町の印象について「これが私たちが求めていた漁村だ」と表現し、来場者を笑わせた。観光客を呼び込む方法には「全国に知られていない素材がごろごろ転がっている。松江に来るきっかけをつくるための仕掛けが大切だ」と提起した。

 フォーラムは全国の新聞社が地域課題の解決・地域文化の向上を目指すイベントで、山陰中央新報社が主催し、Rethink PROJECT(リシンク・プロジェクト)が協賛。約100人が来場した。(小引久実)