秋巡業大相撲出雲場所の見どころを語る振分親方(左)と君ケ浜親方=出雲市矢野町、出雲スポーツ振興21
秋巡業大相撲出雲場所の見どころを語る振分親方(左)と君ケ浜親方=出雲市矢野町、出雲スポーツ振興21

 秋巡業大相撲出雲場所が26日、出雲ドーム(出雲市矢野町)で開かれる。横綱照ノ富士(鳥取城北高出)らの人気力士が参加する同場所の見どころを巡業担当親方である日本相撲協会巡業部の振分親方(41)=元幕内宝智山=と、君ケ浜親方(38)=元関脇隠岐の海=に聞いた。 (聞き手は出雲総局報道部・佐野翔一)

 -秋場所で優勝した大関貴景勝や若手の有望株・幕内熱海富士らが参加する予定。注目する力士は。

 振分親方「貴景勝やけがが心配された横綱照ノ富士も秋巡業に参加する。序二段琴布野ら島根県出身力士にも注目したい。一人一人が主役の場所であり、見どころは多い」

 -巡業ならではの魅力は。

 振分親方「本場所とは違い、稽古も見ることができる。これからどの力士が活躍するのかを予想しながら楽しんでほしい。土俵の外で歩く力士は笑顔を見せ、記念撮影やサインにも気軽に応じてくれると思う」

 君ケ浜親方「テレビ観戦とは違い、体がぶつかり合う音や力士の息遣いなどを感じることができる。会場の雰囲気も含めて五感で味わい尽くしてほしい」

 -立行司の式守伊之助さん(64)=本名今岡英樹、出雲市出身、高田川部屋=も参加する。

 振分親方「伊之助さんは、行司の最高位となる第38代木村庄之助に昇格することが決まっている。島根のファンにはうれしい知らせだ。伊之助さんやファンにとって特別な場所になるだろう」

 -4年ぶりの開催となる出雲場所。相撲の開祖・野見宿祢(のみのすくね)の誕生地として知られ、相撲との関わりが深い出雲のファンにメッセージを。

 振分親方「新型コロナウイルス禍が落ち着き、待ち望んでいた人も多いと思う。今年は声出し応援も可能だ。力士にとって声援が力になる。会場全体で盛り上げていきたい」

 君ケ浜親方「現役時代に、島根のファンから大きな拍手を受け、歓迎してもらった特別な場所。地元の子どもたちに相撲やりたいと思ってもらえるように準備を進めていきたい」

大相撲出雲場所のポスターを持つ振分親方(右)と君ケ浜親方

 出雲場所の座席は3200席でタマリ席(1万4千円)、マス席(4人分4万4千円)、ペア席(2人分2万円)、イス席・車いす専用席(8千円)があり、タマリ席は残りわずか。当日も同じ金額で購入できる。問い合わせは実行委事務局のNPO法人出雲スポーツ振興21、電話0853(25)1006。