今の60代が10~20代と若かったころ、町でよく見かけた1960~80年代の車は、今なお根強い人気を集め、現役で走り続けているものもある。かつて個性的なデザインで人目を引き、自動車レースでも活躍。時代を象徴するアイテムだった。古い中に新しさのある各車を、現在のオーナーの思いとともに紹介する。
 

ラリーで世界に旋風/三菱ランサーGSR 1975年式 牧野浩一さん(62)=松江市

 

 少年時代に見たラリーで心をつかまれた車。サザンクロスラリー4連覇、サファリラリー3連覇など国際ラリーを席巻した名車で、外見を1977年のカナダケベックラリーで6位入賞したスタイルにカスタムした。排気量が1600ccあるが1トン以下の軽量ボディーと固い足回りで、山道を力強く走る。この車は運転が上手だと思わせてくれる「生涯の相棒」だ。

<ワンポイント解説>

 後輪駆動のFR車で足回りのバランスの良さが抜群だった。1970年代のラリーで外国チームの車を抜き去り、巻き起こした「ランサー旋風」がファンの目に焼き付いている。

 

軽スポーツの代表格/スズキセルボ(SS20C) 1979年式 高木克巳さん(70)=出雲市...