日本人拉致問題を巡る日朝ストックホルム合意の発表から29日で10年。北朝鮮は被害者の再調査を約束したが、進展のないまま頓挫した。どうすれば解決に向かうことができるのか。この間の経緯を踏まえ関係者が語った。 

期待と落胆の繰り返し/動かぬ日朝に腹が立つ 

横田めぐみさん母・早紀江さん

 10年前に日本と北朝鮮が合意(ストックホルム合意)に至ったときには、夫滋と共に期待を持って見守った。だが目に見える成果はなく落胆に変わった。娘めぐみが13歳で突然消えてから既に46年以上が過ぎた。だがずっとこの繰り返しだ。拉致被害者は5人の帰国以外、みじんも動いていない...