「秋の北海道展」で接客や販売を体験する小学生=米子市角盤町1丁目、JU米子高島屋
「秋の北海道展」で接客や販売を体験する小学生=米子市角盤町1丁目、JU米子高島屋

 子どもたちが集まる地域拠点「te to te(テトテ)~つなぐん家(ち)~」(米子市角盤町1丁目)を利用する小学生から大学生までの8人が9日、JU米子高島屋で接客や販売の仕事を体験した。

 同拠点は学校、家庭以外の「第三の居場所」。体験は開催中の「秋の北海道展」であり、カニやイクラの海鮮弁当、サツマイモのスイーツといった海の幸、山の幸が並ぶ。子どもたちは頭にバンダナを巻き、3店に分かれて接客した。「いらしゃいませー」と大きな声を出し、注文を聞き取った。

 知床産ジャガイモのポテトフライの店頭で、小学4年生の原田千楓(ちか)さん(10)は「お味見いかがですか」と客を呼び込み、量り売りも体験。「いつもは買う側だけど、売る側の気持ちが分かった」と話した。ステーキ弁当を担当した同6年生の持田竜之介さん(12)は「買ってもらえると、うれしくなった」と笑顔を見せた。

 食品関係の催しを手がける米子高島屋の奥田和明課長は「自分が楽しいと思うことを形にしている。何でも楽しい気持ちを忘れずにやってみてほしい」とアドバイス。子どもたちは真剣に聞き入った。(吉川真人)