1995年1月17日に発生した阪神大震災。その後も幾多の大災害に遭いながら、この国は防災の対策を形づくってきた。何ができたのか、まだ何が足りないのか。30年の歩みについて識者が論じた。

 

 阪神大震災が起きた時、私は兵庫県庁の知事公室次長兼秘書課長だった。県の初動体制も含め「備えが全くでき...