上智大の研究者らが算出した都道府県版ジェンダー・ギャップ指数は、各地域の男女平等の度合いをデータで映し出した。前年より改善が見られた一方、格差解消の動きが鈍い指標も。政治、教育、経済の3分野ごとに背景や課題を分析する。

 

政治の男女比 均衡遠く

 政治分野の指数は47都道府県の平均値が0・199と、均衡を示す「1」にはほど遠い。行政、教育、経済を含めた4分野で最低水準の傾向が続いている。衆院選の小選挙区で、女性の当選者が増えたのは8都道県にとどまった。夏の参院選に向け、各党の取り組みが問われる。議席の一定数を女性...