京都市のアトリエで、美術家の池上恵一(52)が木炭で黒く塗りつぶした紙に向き合っていた。素手でさすったり、たたいたりすると、炭がはたかれ、人の上半身がぼやっと白く浮かび上がる。ぐっぐっと親指で紙を押すと、その部分の炭が圧縮されて色が濃くなり「凝り」が現れてきた。
大学時代から30年以上、凝りをテーマにしてきた。知人らをマッサージした「手の記憶」が残っているうちに絵にしたり、粘土の塊をもんで塑像を作ったりしている。
「凝りは人によって異なる。日々変化もしていく。...
京都市のアトリエで、美術家の池上恵一(52)が木炭で黒く塗りつぶした紙に向き合っていた。素手でさすったり、たたいたりすると、炭がはたかれ、人の上半身がぼやっと白く浮かび上がる。ぐっぐっと親指で紙を押すと、その部分の炭が圧縮されて色が濃くなり「凝り」が現れてきた。
大学時代から30年以上、凝りをテーマにしてきた。知人らをマッサージした「手の記憶」が残っているうちに絵にしたり、粘土の塊をもんで塑像を作ったりしている。
「凝りは人によって異なる。日々変化もしていく。...
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