未明に道路の中央を歩いていた80代男性を保護したとして安来署はこのほど、安来市切川町の会社員松田健太郎さん(53)に人命救助の感謝状を贈った。
松田さんは4月10日午前0時40分ごろ、松江市内の職場に車で出勤中、同市東出雲町の市道の真ん中を歩いている寝間着姿の80代男性を見つけた。不審に思って車を止めて「家はどこですか」と声をかけた。男性から返事がなく、要領を得ない状況だったため、車に乗せて近くの安来署に送り届けた。同署によると、男性は認知症と診断されていたという。
安来署であった贈呈式で感謝状を手渡した川岡浩之署長は「歩行者と車の事故を未然に防いでくれた」とお礼を述べ、松田さんは「当たり前の対応をしたまで。ちょっとした勇気を出して声がけしたことがよかった」と話した。(中山竜一)