第七章 九郎義経(十八)

 後に聞いたことであるが、頼朝軍はやはり二手に分かれて京へ侵攻していた。瀬田を攻めるは源範頼が率いる軍勢。大きく迂回して宇治から洛中を目指す軍を率...