<短歌>

 ◇生馬公民館短歌教室(松江市)

法吉野のあたりの山の新緑に天地の鼓動感ずる朝 小川 喜恵

ひたむきに飛び去る鳥を見送りぬもう目指すもの持たざる吾は 陶山 幸江

 ◇掛合町短歌会(雲南市)

歩き慣れし砂丘に生ひゐし翁草赤紫の花偲ばるる 蘿  淳子

来客の声に慌ててマスクするコロナ禍の中習いとなりて 坪倉 千尋

代掻きを終えて洗車の耕耘機車庫に入れられ来春を待つ 和泉 愛子...