どうしても大事な用事がある日に限って、残業が発生した。仕事が一向に終わらない。「まずいぞ…」。焦りばかりが募る。

 ギャンブル依存症に陥った島根県東部在住の男性(現在50代)にはその日、どうしても定時で仕事を切り上げなければならない理由があった。

 ようやく仕事が終わり、一目散に家へ帰ると、机の上には封を開けたはがきが置いてあった。「遅かった」...