安来市美術展が13日、同市飯島町の市総合文化ホール・アルテピアで始まった。洋画やデザイン、写真、日本画・水墨画の4部門で133点が展示され、来場者が一点一点じっくり鑑賞した。18日まで。入場無料。
同展実行委員会と同市が主催し19回目。市内在住や在勤、在学など市にゆかりがある人を対象に公募し、各部門で審査員による審査を経て市長賞や奨励賞などを決めた。審査員らの招待作品も展示された。
部門別で最多の57点が展示された洋画は、心象風景を表現した抽象画や鳥を写実的に描いた作品、解体前の旧市庁舎を描いた郷愁を誘う作品といった出品者の個性が光る力作ぞろい。来場者は「高校生にしてはよく描けている」「構図がユニーク」と話しながら芸術の秋を楽しんだ。
同市黒井田町の設備メンテナンス業尾木賢一さん(75)は「高校生の頑張りが目立った。もっと多くの市民が出品すれば、さらに盛り上がる」と感想を話した。
実行委の近藤隆会長(71)=安来市上坂田町=は「出品数が増え、芸術への意識の高まりを感じる。作品の質も高く充実しており、多くの人に見てもらい刺激を受けてほしい」と述べた。
午前10時~午後6時(最終18日は午後5時まで)。16日休館。(中山竜一)













