自民党総裁選を一言で表現するなら「凡戦」だった。顔ぶれは1年前から3人欠けただけ。各候補は持論を封印し、この国が直面している本質的な危機や自民党が信頼を失った背景に切り込むこともなく、個別政策への対応策を羅列するだけだった。

 唯一、興味を引いたのは、小泉父子の対照的な「結末」くらいだろう。父である純...