名作舞台に緊張したと語った阪口珠美 (C)ORICON NewS inc.
名作舞台に緊張したと語った阪口珠美 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の阪口珠美が16日、都内で行われた舞台『酔いどれ天使』の製作発表に出席した。

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 阪口は、主人公・松永(北山宏光)の恋人でダンサーの奈々江を演じる。ビジュアル撮影について「昔のたばこを初めて手に持って、持ち方を教えてもらいながら(撮影しました)。これが奈々江ということかと思いながら撮影させていただきました」と振り返った。

 この日も緊張が続いているという阪口は「緊張を自信に変えられるように一生懸命頑張りたいと思います」と意気込みを伝えた。

 『醉いどれ天使』は、日本をはじめ世界中に大きな影響を与えた名匠・黒澤明さんと、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎さんが、初めてタッグを組んだ作品。戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描いた映画『醉いどれ天使』は、黒澤さんによる力強く斬新な世界観と三船さんの荒々しくも繊細な演技が絶賛され、名作として今もなお世界中で愛されている。

 映画史に輝く本作だが、映画公開の1948年4月から約半年後、ほぼ同じキャストとスタッフが集結し、舞台作品として上演されたという記録が残っている。その後、当時の舞台台本は長い間眠っていたが、近年、発見され、黒澤さんが抱いた舞台への熱い想いが息を吹き返した。黒澤さんの想いを継承し、満を持して2021年に舞台化。大盛況のうちに幕を閉じた。

 今回は、新たなスタッフ・キャストにより、25年舞台版『醉いどれ天使』の上演が決定。1948年、2021年の舞台版が持つ魅力を引き継ぎながらも、新たな視点で紡ぐ。映画でも印象的なダンスシーンをはじめ、ライブならではのフィジカルでエネルギッシュな表現も満載。戦後の人々が命を燃やすように生きる姿を濃密に描き出す。

 脚本は前回に続き蓬莱竜太氏、演出は深作健太氏が務める。北山は、三船さんが演じた闇市を支配する若いやくざ・松永を演じる。

 会見には、北山と深作氏のほか、松永と対峙する酒好きで毒舌な貧乏医師・真田役の渡辺大、松永と同郷で彼に思いを寄せるぎん役(Wキャスト)の横山由依と岡田結実、松永の恋人でダンサーの奈々江役の阪口、真田の診療所に住み込む美代役の佐藤仁美、松永の兄貴分・岡田役の大鶴義丹が出席した。

 同作は、11月7日から23日まで東京・明治座、11月28日から30日まで愛知・御園座、12月5日から14日まで大阪・新歌舞伎座で上演される。